東京メトロ千代田線の根津駅を降りて約徒歩10分ほどのところに、大正時代から愛され続けるカフェがあるとのことでさっそく行って参りました。
素敵な緑につつまれた外観は昔から殆ど変わらない佇まいで、谷中のシンボルとして皆様から愛されています。なんと大正5年築。静かな通りにあるので朝カフェにも最適です。
こちらの看板も、なんと大正時代から変わらず、夜になると光ります。
谷中の憩いの場、カヤバ珈琲の店内へさっそく入ってみましょう。コーヒーの香りを感じながら扉を開けると、レトロで落ち着いた雰囲気が広がります。
1階にあるカウンターの煉瓦は時代にあわせて昔より3段高くなったんだとか。
またテーブル横には、昔使われていた調理器具・秤が置かれていました。目に入ったとたん、大正時代にタイムスリップしちゃいます。
これも大正時代のインテリア? と思いきや、こちらは最近カヤバ珈琲に仲間入りしたスピーカー。月曜から土曜まで、夕方からカヤバ珈琲は夜カフェになり音楽や映像も楽しめるんだそう。昼間とは違う雰囲気で、コーヒーはもちろんアルコールやおつまみも注文可能。このスピーカーから流れる音楽を楽しみながらお酒をたしなむのもオシャレですね。
椅子も昔のまま。なので椅子は昔の日本人サイズで少し小さめ。時代を超えて大正を感じられるのはなかなか貴重です。また日当りがよく、気持ちのいいカフェタイムを過ごせそうです。
2階はまた違った雰囲気を味わえるようなのでさっそく拝見させていただきました。
日当りがよく、靴を脱いでのんびり過ごせる空間。1階と少し違うのは昔の変わらぬ雰囲気にプラスされた現代のインテリア。
2階にあがってすぐ左手には本がずらり。 現代のカフェインテリア要素も含まれている本棚には、「芥川龍之介全集」「源氏物語」など古き良き日本の本が並んでいます。
1階と2階で違った“大正”を感じられるのがカヤバ珈琲の魅力のひとつですね。
では、ここでオススメメニューのご紹介。
こちらは「たまごサンド」と「ルシアン」。旧カヤバの味を再現されていて、昔から変わらず愛され続けているメニュー。
たまごサンド(400円)「たまごサンド」といえば、マヨネーズであえたたまごがパンに挟まっているイメージですよね?でも、カヤバ珈琲は厚焼きたまごのサンドイッチ。食べ応えもあり、朝ご飯にピッタリのメニュー。
こちらはルシアン(500円)旧カヤバの名物メニューで、コーヒーとココアを半分ずつ注いだもの。懐かしい味でほのかな甘みが口全体に広がる、これからの季節にオススメの一品。
そして、こちらの白いカップも昔から使い続けられているそうです。良いものを大切に使い続けていこう! というスタッフさんの想いも素敵ですね。
カヤバ珈琲さんは、昭和13年、この大正5年築の建物で榧場伊之助さんが創業。その後、奥様と養女幸子さんが70年近く店を切り盛りされていたそうですが、平成18年の秋、幸子さんがご逝去され、惜しまれながら店を閉店。その後、有志が集い、店の再開を望むご親族や町の方々の想いから平成21年9月にカヤバ珈琲は新たに復活、開店したそうです。
そんないろんな方の想いがたくさんつまったカヤバ珈琲さん。
現在は観光客や学生さん、もちろん地元の方に愛されている素敵なカフェです。
お散歩がてら立ち寄ってみてはいかがでしょう??
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